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客席のスマホと、緊急速報のこと——「幕間」の作法を強くしました

大会運営に携わってこられた先生からのご意見に、吹パはこう向き合いました

2026年8月12日(水)

大会の運営に携わってこられた先生から、「幕間」へのご意見をいただきました。客席のスマホは、演奏の敵になっていないか——。調べて分かったのは、「緊急速報はマナーモードでも鳴る。止まるのは電源を切ったときだけ」という事実でした。吹パが考えたこと、そして実際に直したことを、全部書きます。

先日、吹パのお問い合わせ窓口に、一通のご意見が届きました。昨年度まで学校で吹奏楽を指導し、コンクールの運営にも携わってこられた先生からです。趣旨を要約すると、こうです。

いただいたご意見(要旨)

コンクールの運営では、客席でスマホの電源を切ってもらうようお願いしてきた。昨年、舞台転換中に津波注意報の緊急速報が会場中で鳴り響いた。マナーモードにしていても、緊急速報は鳴ることがある。本番中に画面の光が目立つこともある。奏者が気持ちよく演奏できるように、「幕間」の機能をなくしてほしい。

まず、このご意見を寄せてくださったことに、心から感謝します。長年現場で生徒さんと向き合い、大会の裏方まで担ってこられた方の言葉です。吹パは、大会を主催する連盟の皆さま、当日の運営を支える先生方と係の皆さま、参加団体の指導者の先生方、そして舞台に立つ生徒さんたち——そのすべての方々への敬意を、いちばん大切にしたいと思っています。その上で、調べたこと・考えたこと・実際に直したことを、隠さず全部書きます。

調べて分かったこと——緊急速報は「電源を切らない限り」鳴る

緊急地震速報や津波警報などの「緊急速報」は、実はインターネット通信で届いているのではありません。携帯電話の電波(基地局)から、一斉放送のような形で直接届いています。だから、マナーモードでも鳴ります。データ通信をオフにしていても鳴ります。鳴らなくなるのは、機内モードにするか、電源を切ったときだけです。

つまり、舞台転換中に会場で鳴り響いた津波注意報は、「マナーの悪い人のスマホ」だけから鳴ったのではありません。きちんとマナーモードにしていた人のスマホからも、鳴っていたはずです。これは故障でも設定ミスでもなく、「命を守る情報だけは、どんな設定でも届くように」と国が定めた仕組みです。

吹パの立場

吹パは、緊急速報はコンクール中であっても鳴るのが正しい、と考えます。客席にいる何百人・何千人から、地震や津波の情報を奪う権利は、誰にもないからです。

だから吹パは、「音」と「光」と戦うことにしました

演奏の敵は、通信そのものではなく「音」と「光」です。通知音が鳴ること。暗い客席で画面が煌々と光ること。演奏中にスマホを触ること。幕間では、これらをやめることを参加する全員の「お約束」として徹底します。いっぽうで、機内モードや電源オフを一律にお願いすることはしません。それは、緊急速報を止めてしまう設定だからです。

ただし、主催者・会場の指示がいつでも最優先です

会場によっては「ホール内では電源をお切りください」と案内される大会があります。その場合は、必ずその指示に従ってください。そのあいだ、幕間は使えません。指示に従わなかったことで主催者・会場との間にトラブルが生じても、吹パは一切関与できません。なお、電源を切ると、緊急地震速報など自治体・国からの各種緊急速報も受け取れなくなります。この事実をご理解のうえ、電源を切るかどうかは、お一人おひとりのご判断で行ってください。

機内モードでも使える「会場モード」があります

あわせて知っておいていただきたいのが、吹パの「会場モード」です。電波のあるうちに大会ページで「会場モードで保存」を押しておくと、大会のデータがスマホの中に保存され、圏外でも機内モードでも、進行表や出場団体の過去の成績を見ることができます。そして、幕間の金・銀・銅の予想や、賞の速報レポートも、機内モードのまま記録できます。記録した内容は、電波が戻ったときに自動で送信されます。

機内モードを選ぶ方へ

緊急速報が届かなくなることをご理解のうえ、ご自身の判断で機内モードにする方も、会場モードなら通信を一切せずに吹パを使えます。もちろん、「電源をお切りください」と指示のある会場では、電源を切ることが最優先です。

今回、実際に直したこと

  • 参加前の「お約束」の一番目に、「主催者・会場からの指示(『電源をお切りください』等)があるときは、必ずそれに従います」を追加しました。すべてにチェックを入れないと参加できません。
  • 会場で使う画面全体を、目に優しい暗い配色にしました。暗い客席で、画面の光が目立たないようにするためです。
  • 「演奏がはじまった」ボタンを新設しました。押すと画面がほぼ真っ暗になり、幕間になったら画面をタップして戻ります。
  • Android版アプリでは、端末がマナーモードになっていない場合、参加前に注意が表示されるようにしました。
  • 電源と緊急速報についての上記の説明を、参加画面にはっきり明記しました。

これらはすべて公開済みです。次に幕間を開くと、新しいお約束の画面が表示されます。

これからも、この方針で

「機能をなくしてほしい」というご要望には、そのままお応えしませんでした。幕間は、「演奏中は触らない」「音を出さない」を全員に約束してもらってから使う仕組みです。何の約束もないままスマホが使われる客席よりも、正しい作法を一人でも多くの人に広めるほうが、会場のためになる——吹パはそう考えて、この道を選びました。

現場を知る方の声が、吹パをいちばん良くしてくれます。今回の改修は、このご意見がなければ生まれませんでした。お気づきの点は、いつでもお問い合わせからお寄せください。

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